Special Edition
Character introduction
〜出演者によるキャラクター紹介〜
時任秀深(ときとう ひでみ)/深浦佑太
主人公の時任 秀深です。
妻を若くして亡くし、それからの物語です。
柔和に見えて意固地で、優しげに見えて頑固な所もある。成功体験に乏しく、捩じくれてしまった部分もあるところに、深浦個人は少し親近感を感じます。
こうはならないだろう
こうなるかもしれない
彼と、取り巻く人々が生きて過ぎ去る20年間の景色が、皆様のどこかに触れる作品となれば嬉しいです。
時任 静(ときとう しずか)/成田愛花
主人公、時任秀深の妻、静。
職業は作家。作品の中で、彼女の書いた『翼にのせて』という物語が出てきます。静が残す最後の作品です。
静を一言で表すと、“四六時中笑顔”
いつもニコニコ、最期までニコニコ。
愉快で、おてんばだけど、
几帳面なA型の、世話焼き姐さんです。
八木園子(やぎ そのこ)/塩谷 舞
文芸誌編集部勤務/編集者。静を担当。秀深とは高校時代からの友人。サバサバ闊達な現実主義者だが実は登場人物の中では一番のロマンチスト(かもしれない)。しかし報連相を怠る奴とドタキャンを平気でする奴は断じて許さない頑固さも併せ持つ。作中では言及されないが秘密は墓場まで持っていく。竹宮惠子より萩尾望都派。3歳下に弟がいる。AB型。
五所瓦 恒房(ごしょがわらつねふさ)/松本直人
主人公の一番近くにいる上司なんだなあ。教育に持論があり、曰く「健全な教育は健全な肉体から」。人生に多少の迷走はあれども、校長まで勤め上げる。あらゆることを教育の観点からしか考えられないんじゃないかと思いきや、細かく言えばそうでもない節もあったりしてる。でもおそらく教育の世界以外のことをほとんど知らないから、それも含めて独りよがりな面はある人だよなあ。これ、はずしてたら演出に叱られる流れですな(爆)。
島本 頼子(しまもと よりこ)/袖山このみ
子供が2人いる未亡人。自分ではしっかりしていると思っているが、結構おっちょこちょい。明るくたくましい性格で細かいことはあまり気にしない。子供たちが何よりの宝物。真奈と由羽に受け継がれている頼子遺伝子をぜひ感じてほしい!
氷野(ひょうの)/村上義典
文芸新報の編集者。七瀬ひらめの幻の原稿を探している。原稿を手に入れるために本作の主人公・秀深に対してあれやこれやとアプローチを仕掛けていく。一言で言うとやな奴である。
という紹介になりますが、文芸新報の目からみてみれば功労者であるし、切り口を変えて物語を紡げば、仕事に打ち込む熱心な人間なのかもしれません。本作では、嫌な角度からではありますが、秀深の抱えてる過去を身近な人と共有するきっかけを作るという意味では結果的に悪い影響だけではないのかもしれません。
うーん、物語っておもしろい。
広田 計暁(ひろた かずあき)/井上嵩之
子どもにつけ入れられる隙を与えている、というか簡単につけ入れられる、そんな教師、いたと思います。まさにそんな人だな、と思います。子どもの間で威厳を保とうとしても、難しいんです。だけど、教師を頑張りたいから彼は頑張る。彼もまた頑張って生きている人の一人なんだと思います。しかしきっと、女にはモテない。モテないでしょう。けど、子どもには密かに人気だったりします。きっと。
島本 真奈(しまもと まな)/木村愛香音
島本 由羽(しまもと ゆう)/相馬日奈
(Wキャスト)
私は島本由羽という、主人公秀深の再婚相手の娘を演じます。作家を目指す女の子です。小学生のときに父をなくし、それから母の幸せを1番に願うようになります。初めて読んだとき、なんて行動力のある子だ!と思いました。秀深が自身の幸せについて考えるきっかけになる存在です。
主人公・秀深が働く小学校に姉の由羽と共に転校してきます。
物語の鍵となる由羽とは正反対で、真奈は重要な部分に全くタッチせず能天気に走り回っています。舞台上では井上さん演じる広田先生と遊んでばかりいます。みんなシビアなシーンがあるのに「私だけこんなに呑気でいいんだろうか・・・?」と、なんか申し訳なくなってきます。でも真奈としては今を全力で楽しんだり、上手くいかないことで落ち込んだりと精一杯生きてるだけなので、温かく見守ってくださると嬉しいです。
島本 由羽(しまもと ゆう)/島田彩華
(Wキャスト)
私が今回演じるのは島本由羽という女の子です。小さい頃にお父さんが亡くなってしまい、それからは妹の面倒を見たり、お母さんを支えるしっかり者のお姉ちゃんです。小学生時代は周りに溶け込めない子なのですが、主人公の秀深と接していくことによってどんどん心を開いて成長していく姿を見ていただきたいです。お母さんに心配をかけないように明るく振る舞ったり強がったり。とっても健気な良い子です。