弦巻楽団#25「果実」

深津尚未が塚本奈緒美に直撃!
ヒロイン・杏役の弦巻楽団初参加・塚本奈緒美さんに、弦巻楽団劇団員・深津尚未(途中から弦巻)がインタビュー!
深津尚未:今日は、塚本奈緒美さんにインタビューをしたいと思います。よろしくお願いします。
塚本奈緒美:よろしくお願いします。
深津:弦巻楽団、初めてですがいかがですか?
塚本:まず、オファーを頂いたのが最初のびっくりで、まさか!って思いました。
深津:どうしてびっくりだったんですか?
塚本:びっくりするよー。私なんかお呼びでないところなんだろうなと思ってたから(笑)。今までお話したこともない人たちばっかりだったし、私にオファー来た!みたいな感じですごい嬉しかった。「果実」をやるのでということでお話が来て、ぜひ塚本さんにみたいなことを言ってくれて嬉しかったです。
深津:こちらもすごく嬉しかったです。
塚本:逆にどうして私の名前が上がったのかしりたい。ご存知?
深津:可愛いからやっぱり。杏の役どころとしては、絶対的な美少女であれ、みたいな。
塚本:…降りててもいいですか。
深津:いやいや、やめて下さい(笑)。脚本を読んでみてどんな印象を持ちましたか?
塚本:設定がすごい素敵だなって思ったのが第一印象で、こんな素敵なストーリーやれるんだって思って、嬉しかったです。「果実」は観たことがなかったので、新鮮な気持ちで脚本も読めました。舞台を観ていたらプレッシャーがすごかったかも、すぐ影響受けるから(笑)。今回、相手役をする村上くんと深浦くんは「果実」をそれぞれ違う杏とやっているから、それはプレッシャーだったけど。
深津:相手役がダブルキャストということそれぞれに違うアプローチで演じてますよね。難しそうだなと思いながら稽古を見てます。
塚本:こういっていいのかわからないけれど、杏自体がまだしっかりしていないところがあるから、村上バージョンと深浦バージョンで分けるっていうところまでは到れてないかなっていうのはありますけどね。
深津:同時進行ですもんね。杏自体の構築もしていかないといけないし、相手役によって、っていうことも考えないとならないし、難しそうだなと思っています。
塚本:ありがとうございます。
深津:この作品で、杏じゃなく、男女関係なく選べるとしたらどの役をやってみたいですか?
塚本:えー、おかあさん。
深津:なんでですか?
塚本:なんか、いいな(笑)。
深津:どういうところがですか?
塚本:今、なるみさんがやってるお母さんがすごく魅力的だからかもしれないけど。見守る立場の役みたいなの今度はやってみたいなと思います。あとあれかな、苺(深津の役名)。
深津:苺、本当ですか!
塚本:やりたいやりたい。
深津:ぜひあの、参考にさせてください!
塚本:私あんまり早く喋れないんです。たぶん、やりたいって言うだけでできないと思う。でも苺みたいな役もやりたいですね。
深津:今まで、どんな役が多かったんですか?
塚本:ヒロインが多かったですね。だからいっつも思っているのは、悪役がやりたいんですよ、私。ザ・悪役みたいな、ただただ悪い人。
深津:ドロンジョ的な。
塚本:そう、ディズニーにも出てきそうな。ヴィランズになりたい。タカ笑いとかしたい。
弦巻啓太:今回、今までやった役との違い、なにかありますか?
塚本:今まではあんまり、達観してないというか、杏ちゃんは明るいし天真爛漫的なところではあるんだけど、何か一つ受け入れているような気もしてて、そういうのは今まではあんまりなかったかなと思いますね。
弦巻:受け入れてる。
塚本:今の自分の状態というか。そこが今までと違いますね。
弦巻:共演者についても聞いていいですか。
塚本:深浦さん以外とは初めて共演してるんですけど、すごい新鮮で、客演させてもらえることの醍醐味だなと思ってますね。面白い人もいっぱいいる、一人残らず面白い。
弦巻:実際そんな絡んでないんですよね。
塚本:そうなんですよね。本編では桃太郎くんとしか喋らないけど、その他の時間は結構みんなとワイワイさせてもらってるつもりだから、楽しいです。よくしていただいてありがとうございます。
弦巻:今回、弦巻楽団も共演者も初めての中で、今までと違うことをやれそうだと思うところありますか?
塚本:今までは歳が近い人たちと一緒にやることが多かったので、お父さんお母さんや、小野さんや、アダルトな人たちからいろいろな刺激を受けてます。本編上もそうだし、それ以外の時間でも積み重ねてきたものが見えることがちょいちょいあるような気がしていて。
弦巻:今までとは全然違う何か、ここまでの期間でありましたか? 弦巻の演出についてでもいいんですが。
塚本:「お客さんに想像する余地を与える」っていうのがちょっと前に言われたことで、そうだなって思いました。今まではサービスしすぎるというか、全部わかってもらうように、私も周りもやっていたし。わかりやすいのがいいんだってなんとなく思ってたんですけど、そうでもないな、って。お客さんに想像する余地を与えるっていうのが、面白かった。それはそうだなって、ははーってなってます。
弦巻:時々、寝てるけど目を開けて人の演技を見てますね。
塚本:全部を伝えきる、のじゃなくても、面白い、っていう瞬間も結構ある。やってる人たちも抑えられてる方が、上手いこと言えないけど、深みが出るというか味が出るというか、より興味をそそられるような人がそこにいるなって感じてます。本当はもっと見たいけどあんまり目を開けてたら怒られるかなって思って(笑)。いっつも耳だけでね。
弦巻:表情崩さないっていうのも大変ですか?
塚本:大変ですよ、寝顔にもダメ出しされて(笑)。私は普通に寝てるんだけど苦しそうに見えるみたいで。それで、力入ってるリラックスしよう、リラックス、顔も笑顔でいよう、あったかいし、眠い…、みたいな感じで、たまーーーーーーーーーーーに、今意識なかった、みたいなことあるけど(笑)。
弦巻:本番中それが起きたらすごいね。
塚本:ほんとにそれは一番の危惧です。お布団もかかるっていうし、寝ないわけなくない?
弦巻:過去、杏をやった役者さん3人いるけど、2勝1敗なので。一人は本当に寝てたって瞬間があったから。
塚本:わあやばい。
弦巻:本番まで一週間になりました。最後にメッセージを。
塚本:とにかく来てほしい!どうしたらいいのかわからない。とにかく来てほしい。観たらわかるから観に来てほしいって感じです。
弦巻:新しい塚本奈緒美も見れそうですか?
塚本:見せますか。新しいかはちょっとあれですけど、毎日弦巻さんの演出も受けてて、2ミリくらいは変わってきてる気もするので、ぜひ観て楽しんでいただけたら。もう一回観たいって思っていただけるんじゃないかと思うので、是非是非お越し下さい。
8月12日 稽古場にて収録
←塚本さん作成の宣伝動画。
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